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実現する確立の高い未来予想図
これは嬉しくない未来予想図です。
オーストラリアのシンクタンクが2019年、
今後30年の気候変動にまつわるリスクを分析し、
人類文明の崩壊へのシナリオを発表しました。
それによると、このまま温暖化が進むと、
2050年、20億人以上が水不足に苦しめられ、
世界人口の55%が年間20日程度、
生命に危険が及ぶような熱波に襲われる。
また、食糧生産量は激減し飢餓が広がり、
10億人以上が今の住処を追われ、
住める土地への移住を余儀なくされ、
最悪の場合、人類文明が終焉に向かう可能性があるとしています。
ちなみにこの報告書では、
2015年の「パリ協定」で掲げた目標である
世界平均気温の上昇を2度未満に抑えることは
達成できないと予測しています。
地球温暖化の現状
地球の平均気温は100年間で0.75℃上昇しています。
特にここ最近、2014~2020年の間は+0.45~+0.38と
上昇値が高くなっています。
「温暖化の暴走が始まっている」と言っている学者もいます。
気温が1度上昇すると、大気中の水蒸気は約7%増えます。
気温が上昇すればするほど、大雨が降る可能性が高くなり、
台風やハリケーンの規模も巨大化しています。
大雨による大規模な川の氾濫や土砂崩れなど、
災害も大きなものになっています。
極地も気温が上がり、氷が解けて永久凍土の凍解や
海面上昇が起こっています。
また、極地と赤道との温度差が小さくなることで、
ジェット気流の勢いが弱まり蛇行しています。
それにより、ある場所では極地の寒気が南下し寒波を起こし、
別の場所では赤道付近の空気が流れ込むことで
熱波が起こっています。
危機回避の方法はある?
今起こっている温暖化や異常気象は、
人の活動がもたらしたものです。
つまり人は地球やその環境に対して
多大な負荷をかけ続けてきたのですが、
今後私たちの行動によって温暖化を鈍化させることも
できるはすです。
この危機を回避し人類が地球上で生き残るためには、
温室効果ガスの排出量を削減し、産業をゼロエミッションを
実現することが求められます。
ゼロ・エミッション(zero emission)とは、
環境を汚染したり、気候を混乱させる廃棄物を排出しないエンジン、
モーター、しくみ、または、その他のエネルギー源を指す。
「エミッション」とは「排出」の意。国連大学が1994年に提唱した排出ゼロ構想である。
ゼロエミッション研究構想(Zero Emissions Research Initiative = ZERI)ともいう。
ゼロ・エミッションの実現には関与する産業の連携が必要である。
ある産業の副産物や不要物(廃棄物)を別の産業において有効利用し、
社会全体で資源を循環させる。
しかも二酸化炭素等を排出(emission)しない(zero)技術の確立が求められる。
そのためには、環境を汚染することのない生産工程を用いること、
単に生産段階での排出を減らすだけでなく、
消費や廃棄の段階での影響にも配慮して原材料や生産工程を見直すことが重要である。
参考サイト:Wikipedia ゼロ・エミッション
ゼロエミッションと共に、再生可能エネルギーの普及と活用などで
Co2を削減していくことが必要です。
また植林やバイオエネルギーの活用などやれることは沢山あります。
個人でも、ゴミの削減など、Co2削減に興味を持つことが必要です。
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