食品ロスと飢餓の関係 地球温暖化に影響も

食品ロス

この世の中には大富豪と呼ばれる人がいます。

その大富豪のうち上位62人の人達だけで、

全世界の人口の半分の富と同額を独占しているという事実を

あなたは知っていましたか?

 

その中でもトップの人の資産は、一国の国家予算に匹敵し、

1億人以上を1年間養えるほどだそうです。

 

これは経済活動における2:8の法則(パレートの法則)に合致します。

パレートの法則に関してはこちら↓

2:6:2の法則「今、流行っているもの」と「あなたが流行らすもの」

 

富の独占の話と同じようなことが、

世界の食品事情に関しても起こっています。

つまり「食の不均衡」です。

 

現在、世界で生産されている全ての食べ物を

均等に一人一人に配ったとしたら、

世界中の人が生きていく為に十分な量が生産されています。

 

にもかかわらず食物の供給量には国や地域などで格差があります。

多くの日本人のように豊かな食生活を送っている人がいる一方で、

世界中で見ると、約9人に1人が飢えているのです。

 

なのに世界で生産されている食物の3分の1が

廃棄されているという事実もあります。

つまり食品ロスです。

 

参考サイト: 国連WFPブログ、食品ロスと飢餓

 

 

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目次

なぜ飢餓は起こるのか?

 

 

先述したとおり世界の食糧生産量は世界中の人が食べて行くのに

十分な量が生産されています。

なのになぜ飢餓は起こっているのでしょうか?

 

飢餓に陥る人は働かないからでしょうか?

その地域の戦争や災害によるものなのでしょうか?

 

実は両方とも違います。

途上国では働かないのではなく、働けない、つまり仕事に就けないのです。

都会では仕事自体が少なく仕事に就くことが困難です。

かと言って田舎で農業をするにしても、

ほとんどの土地は地主が所有していて、

食べていけないぐらいの低賃金で働かされています。

 

戦争や災害も大きな被害はありますが、

飢餓の主な原因ではないのです。

 

飢餓の原因は、様々な要因によって起こっている「食品ロス」です。

現在、地球全体の食糧生産の3分の1、なんと20億人分が廃棄されていると

言われています。実に勿体ないですよね。

 

またその廃棄物の処理により発生する二酸化炭素は

地球温暖化を急加速させ、環境問題も引き起こしています。

生産時に使った水資源なども無駄になっています。

 

食品ロス、先進国の事情

 

 

先進国では食料の過度な生産、消費時の食べ残し、

お店や家庭での賞味期限切れなど、

食品の消費段階で食品ロスが起こっています。

 

それは”豊かさ”ゆえの理由です。

先進国では食糧は有り余るほどあるのが普通になっています。

売り場では、売り上げを上げるため、

また豊かな食生活をしている消費者に応えようとして、

「食品をショートさせてはいけない」

「常にお客さんを逃すまい」という意識が働きます。

その為、お店は常に棚の上にあふれんばかりの商品を並べています。

その結果、売れ残ったり賞味期限が切れてしまい、

大量の食品が毎日廃棄されています。

 

 

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途上国の事情

 

 

途上国では、消費の段階より前、つまり収穫の段階で食品ロスが起こっています。

経済的に貧しい農家では、生産設備や人手が十分ではない為、

せっかく作った食料を腐らせてしまいます。

またたとえ収穫できても、保管する施設の衛生状態が良くなかったり、

食料の管理や輸送などの機能が不十分であったりなどの理由で、

食品ロスが生じています。

 

飢餓を防ぐために

 

 

飢餓を防ぐためには、「食品ロス」を軽減することが必要です。

国連WFPは食品ロスを軽減する活動を展開しています。

食糧貯蔵施設や交通手段を充実、学校給食の導入など、

様々な具体的活動をしています。

 

ただ、そのような大きな組織に任せっきりで、

私たちが何もしなくていいということではありません。

 

食べきれる量だけ、また足りない分だけを購入し、

残したり廃棄したりしないようにする、

地産地消のものを出来るだけ購入するなど、

食品ロスを出さない行動が求められています。

 

グリーンリカバリーはマスト!またも日本は世界に遅れてしまった?

 

 



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