こんにちは。室町諭です。
この記事では、
肩こりや腰痛の原因の1つである、自律神経の乱れ、
自律神経失調症の原因や症状、改善方法について解説します。
目次
自律神経失調症とは
人間の体や精神のバランスは、自律神経である交感神経と副交感神経が
バランスよく働くことによって保たれています。
ほぼ12時間交代で交感神経と副交感神経が入れ替わり、
起きている時は交感神経が優位に働き、
反対に、寝ている時は副交感神経が優位に働くようになっています。
それぞれの神経の働きは以下の通りです。
- 交感神経 体や脳を活発に働かせる。
- 副交感神経 眠りにつかせて、体を休ませ疲れを回復させる。
この2つのバランスがストレスなどの原因により崩れることにより、
自律神経失調症は起こります。
日中のストレスなどによって、
夜になっても副交感神経よりも交感神経が優位に働いてしまい、
疲労が回復されにくくなります。
こうやって起こるのが自律神経失調症です。
しかしながら、自律神経失調症というのは少しあいまいな定義ではあります。
と言うのは、病院などで検査をして、
症状は明らかに出ているのに原因をつきとめられない場合は、
「自律神経失調症」と診断される場合が多いからです。
精神や性格、心の問題が原因の場合も多いので、原因究明が難しいのかもしれません。
病院で自律神経失調症と診断されて、心療内科に行かれる方も多いそうです。
原因
主な原因としては3つ考えられます。
1.ストレスや精神的な苦痛、疲労
人間関係によるストレスはこちらの記事を参考にしてください。
良好な人間関係を築く方法を解説しています。
2.個人的な性格によるもの
楽観的で、嫌なことがあっても受け流せる性格の人は
ストレスに悪影響を及ぼされにくい人です。
反対に、几帳面でまじめな人、自分の意見をはっきり言えない人などは、
ストレスを溜めやすいので自律神経失調症になりやすいと言えます。
3.更年期による身体のバランスの崩れ
特に女性は加齢によるホルモンバランスの乱れから、
自律神経の働きが悪くなることがあります。
症状
体のバランスが崩れて、治癒能力が下がっているので、
さまざまな症状が現れます。
- 朝になっても疲れが取れない
- 意欲が出ない
- 食欲がない
- 体がだるい
- 吐き気
- めまい
- いらいらする
- 肩こり、首こり
- 腰痛
- マイナス思考になる
などです。
治療法
症状がさまざまなので、それに合わせて治療していきます。
根本原因が分かっていて、それを取り除けるのなら一番いいのですが、
現実的に、職場や生活環境での人間関係など、
なかなか原因を取り除くことが難しい場合が多いと思います。
その場合は、自分自身で出来ることから始めましょう。
身体的な治療方法からやってみてはどうでしょうか。
身体的な治療方法
1.自分で出来る方法
<1.毎日の軽い運動(ウォーキングなど)>
ランニングやウォーキングはセロトニンと呼ばれる脳内の神経伝達物質を活性化します。
このセロトニンが減ってしまうと、イライラしたり不安が増幅したりします。
セロトニンを多く分泌させると精神的な安定につながるとされています。
運動はあまりハードな運動だと長続きしないので、
習慣づけるためにも、ウォーキングなど軽い運動がオススメです。
毎日運動できればいいのですが、
出来ない場合は少なくとも週3回以上しないとあまり効果が出ません。
となると、会社勤めの人は実行不可能に近い方もいるかもしれませんね。
その場合は、ちょっと工夫してみてください。
例えば、通勤帰りの電車やバスの駅を
いつも降りる駅の1つ前の駅で降りて家まで歩くとか、
それも出来ないなら、普段歩くのを早足で歩くとかだけでも、
ちょっとした運動になります。
<2.マッサージ、ストレッチ>
オーソドックスな解決方法ですが、だから効果はあります。
ストレッチも習慣づけることが大切です。
肩や腕を上げ下げしたり回すなど、
習慣づけることができるまでは、
なるべく意識して気が付いたらするようにします。
ストレッチの動画はこちらをご覧ください
肩甲骨はがしのストレッチは
こちらをご覧ください。
⇒「肩甲骨はがし3分間ストレッチ」
首を回すのもいいのですが、あまり強くしないようにしましょう。
もしも、強い弱いにかかわらず、痛みやしびれが出るようなら、
頸椎に問題がある可能性もあるので、
直ちに止めて、病院に行くことをお勧めします。
マッサージは強すぎず、気持ちいいくらいの強さですることが大切です。
強すぎるマッサージは血管を圧迫して、
反対にコリがひどくなったりしますので、要注意です。
こちらも参考にしてください。
<3.体を温める(おふろ、カイロ、蒸しタオルなど)>
ここで、自律神経の乱れに効果がある「温冷浴」について説明します。
自律神経の大切な働きの1つに「体温調節」があります。
つまり、外気温に合わせて血管を収縮、拡張させ、
体温を一定に保とうとする働きです。
自律神経が乱れるとこの機能が低下し、抹消組織の血液循環が悪くなり、
手足の冷え性や老廃物が溜まって肩こりの原因になります。
このような症状を改善、解消するのに効果があるのが温冷浴です。
個人差があるので、「絶対に効果がある」とまでは言いませんが、
かなりの効果が期待できます。
では、やり方を説明します。
まず通常通りの入浴を済ませます。
そして、浴室から出るときに
少し熱いと感じる温シャワーを肩などの凝っている所を中心に
2~3分かけます。
次に温度を10度以上下げて、
冷たいとはっきり感じる温度の冷シャワーを
夏季は1分、冬は30秒ほど、凝っている所にかけます。
この動作を「温」→「冷」の順に3~4回繰り返します。
<ここがポイント!>
最後は「冷」で終わらないといけません。
<ここもポイント!>
冬は寒いので冷たいのを嫌なものですよね。
だからといって、中途半端なぬるま湯にすると、
かえって湯冷めして、風邪をひいたりするので注意が必要です。
この方法を守って実行すれば、
入浴後、血行が良くなっているのが分かると思います。
・入浴の方法についてはこちらの記事の
「2.改善、解消する方法」ー「5.温める」をご覧ください。
2.お店や病院に行く方法
ひどい肩こりを根本的に治すことは、
自力だけではなかなか効率が悪いものです。
自力で効果が出ない場合は近くのお店か病院に行くと、
専門家が原因を一緒に探してくれたりするので、
効率よく肩こりを解消できたりします。
肩こりがひどい場合は時間を作って、
お店や病院に行くことを考えてみてください。
1.整体などのお店
2.鍼灸治療院
3.病院
精神的な治療方法
1.カウンセリング
2.心療内科
外的な治療方法で治らない場合は、
いちど心療内科を受診してみてはどうでしょうか?
室町諭
*肩こりの原因、症状、解消する不法については
こちらをご覧ください