あなたは自転車ロードレースを生でもテレビ中継でもいいので、
観戦したことはありますか?
今回は少し興味がある人やこれから観戦してみようかなと
思っている人の為に、自転車ロードレースって何?というお話をします。
読んでもらえると自転車ロードレースについて、
どんなものか少し分かっていただけると思います。
これから観戦するぞ!という人は是非参考にしてください。
目次
自転車ロードレースとは?観戦したら面白い?
自転車競技の一つで、一般道を走りタイムや着順を競います。
競技の種類やルールは国際自転車競技連合(UCI)によって定められていて、
そちらで登録しているチームによって競われます。
レースの種類は以下のとおりです。
レースの種類
・ワンデイレース
ワンデイレースは1日のうちに完結し勝敗が決まるレースで、着順のみを競います。
世界選手権やオリンピック、UCIワールドツアーなどが行われています。
UCIワールドツアーの中でも伝統のある物はクラシックレースとも呼ばれ、
5つのモニュメント(記念碑)と呼ばれるレースがあります。
それらのモニュメントを制した者は名誉が与えられ、
クラシックレーサーの憧れとされます。
5つのモニュメントは以下のレースです。
ミラノ~サンレモ
ロンド・ファン・フラーンデレン
パリ~ルーベ
リエージュ~バストーニュ~リエージュ
ジロ・デ・ロンバルディア
・ステージレース
ステージレースは複数日で競い合うレースで、
毎ステージ(1日)の優勝やトータルの総合タイムを競います。
その中でも最も長いのがグランツールと呼ばれ、
世界3大グランツールとよばれるものがあります。
ジロ・デ・イタリア
ツール・ド・フランス
ブエルタ・ア・エスパーニャ
です。
いずれもイタリア一周、フランス一周、スペイン一周と
いうような意味です。
中でもツール・ド・フランスは世界最大の自転車レースで、
サッカーワールドカップ、オリンピックと並んで、
世界3大スポーツ競技とされています。
グランツールは23日間(21ステージ+2日の休息日)で行われることが多く、
21ステージの中にはいろいろなステージが設定されています。
平坦ステージ、山岳ステージ、個人TT(タイムトライアル)、
チームタイムトライアル)などです。
基本的にはラインレース(スタート地点とゴール地点が違うレース)なので、
いろいろな起伏にとんだコースが用意されます。
*ラインレースの他にクリテリウムという種類があります。
クリテリウムは周回レースのことで、ある一定の周回コースを何周かし、
着順を競います。
自転車ロードレースとは?観戦したら面白い?
選手にはそれぞれの役割がある
チームの中でもいろいろな役割があって、
大きく分けるとエースとアシストがいます。
アシストは1人のエースを勝たせるためにサポートをするのですが、
アシストにも平地を曳く(チームメイトの先頭に出てチームメイトを引っ張る)アシストや
山岳でのアシストがいます。
平地のアシスト | 平地のアシストはエースやチームメイトの前に出て風よけになり、
また前で走ることでスリップストリームが発生し、 他のチームメイトやエースは 自分の仕事をする距離まで労力を温存することが出来ます。 また、チームのペースメーカーとしての役割もあります。 なので、チームメイトを”曳く”という表現が使われます。 スプリントステージではチームのエーススプリンターを勝たせるために ゴールが近くなると一列になり(トレインを組み)、 一人づつ全力で漕ぎスピードをマックスに挙げ、 仕事を終えるとトレインから外れていき、 最終発射台のアシストがエーススプリンターを発射を助けます。 |
山岳のアシスト | 山岳のアシストは山岳ではスピードがあまり出ないので、
あまり風よけ効果は少ないのですが、 15キロ以上の場合スリップストリーム効果が少しあるのと、 エースのペースメーカーとしての役割があります。 山岳アシストはエースが勝負する地点まで、 山でエースを引っ張り上げます。 |
またエース、アシストには係わらず、脚質によって活躍する場所が違います。
総合系 | グランツールなど、何日もかけて戦うレースなどでは、
その日のコースの特徴が分かれます。 TT(タイムトライアル)、平坦ステージ、山岳ステージなどがありますが、 総合系の選手はそのツールの総合順位を競うので、 全てのステージにおいての総合力が必要とされます。 グランツールなどで、総合優勝を狙うチームのエースは総合系の脚質が 必要とされます。 総合系の選手はより強くなる為に、 オフシーズンなどに自分の弱点の練習を重ねて 脚質を改良、改善したりもします。 |
スプリンター | 総合系の脚質とは正反対にあると言ってもいい脚質です。
短時間に高出力を出せる脚質で、 平坦ステージなどでゴール前の迫力満点のスプリント争いを繰り広げます。 またそういうステージをスプリントステージと言ったりもします。 総合系のエースがいないチームはスプリントステージの勝利を狙うため、 スプリンターをエースにしているチームもあります。 総合系の脚質と正反対と言ったのは、 スプリンターは高出力を出すために筋肉を付けています。 必然的に体重が重くなるので、山登りは不利になってしまうため、 総合争いには加われません。 平坦な道では単純にパワーがあるほうが速いのですが、 山岳になるとそのパワーを体重で割った数字=パワーウェイトレシオが 重要になってきます。 つまり、山岳では体重の軽い選手のほうが有利になり、 スプリンターは山岳ステージになると遅れていきます。 |
クライマー | クライマーは山岳の登りが強い選手です。
体格的には小柄な選手や体重の軽い選手が多いです。 クライマーとは別に「ダウンヒラー」と言って、 山の下りが得意な選手もいます。 クライマーが必ずしもダウンヒラーとは限りません。 むしろ体重の重い選手のほうが重い分下りは速かったりします。 ダウンヒルの上手さ、速さは体重だけではなく、 下りの技術が大きく左右します。 |
パンチャー | パンチャーはクライマーほど強烈な山岳が得意というのではなく、
獲得標高も低めで距離も短めの アップダウンを何回も繰り返すようなステージを得意とする選手です。 |
TTスペシャリスト | タイムトライアルを得意とする選手です。
バイクも空力特性を考えたエアロ形状のTTバイクを使います。 高速を長い時間維持することを得意としています。 |
以上、ざっとではありますが、自転車ロードレースについてまとめてみました。
自転車ロードレースは選手=人が作る物語があります。
なかなか奥が深いのであなたもきっとハマるハズです^^
僕が自転車ロードレースにハマった理由については
こちらの記事をご覧ください。
→自転車ロードレース観戦はなぜ面白いのか?自転車ド素人の僕がハマった訳
室町諭