里山の役割とSDGsへの取組

里山の役割とSDGsへの取組

里山とは

 

想像してください。

「里山」という言葉で思い浮かぶのはどんな風景でしょうか?

茅葺屋根の家屋と後ろには森や低い山があり、

家の前には田んぼや畑が広がっている、

そんな日本の原風景のようなところではないでしょうか?

 

里山(さとやま)とは、集落、人里に隣接した結果、

人間の影響を受けた生態系が存在する山をいう。

深山(みやま)の対義語。

出典: ウィキペディア/里山とは

ウィキペディアでも言っているように、

里山とは人の生活が適度に自然や生態系に干渉することで、

人と自然が上手にバランスを保ち

共存している場所のことを言います。

 

 

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里山はなぜ必要?

 

里山は人の生活と自然とが直接干渉しあわないように

上手く結びつける緩和剤のような役目を果たしています。

近年、里山が人と自然とのかかわり方に重要な役目をしていることが

一般にも知られるようになり、その貴重さと必要性が注目されています。

 

里山は人の手が入ることで、生態系を保っています。

例えば、広葉樹の落葉を拾い下草を綺麗にすることで、

新しい木が芽吹くことが出来たます。

また樹林帯を保つことは、土砂の流出や崩壊の防止にもなります。

里山は都市の隣にある場所なので、

都市部のヒートアイランド現象の緩和にも繋がります。

 

今後人が生きていく為には自分たちの環境を守ることが必要になります。

その為には自然との共存は不可避です。

その大切な役割を担ってくれるのが「里山」の環境なのです。

 

里山の推移と現状

 

 

町と山の間に位置する里山は、

高度成長期以前の日本では多くの面積を占めていました。

しかし、人口増加や開発などにより町がどんどん大きくなり、

人の生活圏が巨大化すると、必然的に里山の面積は激減しました。

 

最近では、里山のような風景を見ようと思ったら

かなり田舎に行かないと見れなくなっているのではないでしょうか。

 

人は自然との共存よりも開発を優先し、

山を削り住宅を立ててきました。

人の住む町の隣がすぐ山という風景も多くなりました。

その結果、野生の猿が街中に出没したり、

イノシシや鹿が街中を走り回るようなこともしばしば起きて、

ニュースにもなったりしています。

 

しかしこれは野生の猿やイノシシが悪いわけではありません。

人が彼らの生活圏に入り過ぎているのです。

 

人と自然とがバランスよく共存していた、

言わばクッションのような役目をしていた里山を

減少させてきた結果と言えます。

 

日本人は野生動物の生息地域をアスファルトに変え、

「人が自然と共存して生きる」ということが困難な環境を

作ってしまったのです。

 

 

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里山の現状

 

 

現在でも減少しつつある里山では、それに拍車をかけるように

高齢化や人口の減少が進み、

人が住まなくなり放置された家屋が増えています。

また自然環境に人が手が入らないことで

本来あるべき里山の生態系が崩れて、

衰退の一途をたどっている場所もあります。

 

だけどその一方で、明るいニュースもあります。

それは、最近増えつつある移住という新しいライフスタイルです。

最近では、若い人が中心になって里山の環境や生活に魅力を感じ、

移住をする人が増えている地域も多くなってきました。

 

そういった地域では、

自治体もキャンペーンや情報発信などをして、

積極的に移住者を受け入れています。

空き家バンクなどで各地域の空き家を

検索できるようにもなっています。

 

もし仕事や金銭面が大丈夫なら、

移住するのもいいかもしれませんね。

 

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自然保護の観点から「里山の減少」を考えてみると、

都市化や開発が進み人が車道を作ると、

その道がそこに棲む動物の生息地を分断してしまいます。

その結果、動物は移動範囲が限られてしまい、

同じ移動範囲を保つためには命がけで車道を渡らなければなりません。

 

移動範囲の減少は、我々が想像する以上に動物にとって深刻な問題です。

生存や種の保存にも重大な悪影響を及ぼす可能性があります。

 

動物は移動範囲や生息域を広げるという行動を通して、

環境に適用し自らの進化を促します。

そうすることで生き延びる方法を模索するのです。

ところが人が作った車道は、彼らに生存方法の模索を諦めさせ、

絶滅危惧種を増やす結果になっています。

 

世界中で多くの絶滅危惧種に指定された生物がいます。

こちらをご覧ください↓

地球温暖化で生物多様性が消滅。絶滅危惧種の急増

 

ただ、最近ではそういったことが分ってきたので、

車道沿いや車道をくぐる獣道を作ることが多くなっています。

アメリカでは、広大な自然公園と自然公園を結ぶ動物が行き来できる自然の道を

建設する構想があります。

 

SDGsは里山から

 

 

里山はSDGsの問題にヒントをくれています。

SDGsについてはこちら↓

SDGsとは?人類の存続の為に求められる変革

 

里山は人が自然に干渉することで出来た生態系なので、

人の手が入らなくなるとそこにある生態系が崩れてしまいます。

反対に人がある程度干渉することで、

里山特有の生態系を維持することが出来、

その先にある森や山の環境を守ることに繋がります。

木や森が豊かであればあるほど、大量の二酸化炭素を吸収し、

空気を浄化してくれます。

SDGsに謳っている地球温暖化の緩和に大きなな効果があります。

 

最近では、各自治体なども里山の保全活動に力を入れています。

移住や保全活動などの動向が良い結果に繋がればいいですね。