目次
コーヒーの効能
リラックス効果
コーヒーにはピラジンなどの多くの香り成分が含まれていて、
その香りを嗅ぐと人間の脳にα波が多く現れ、リラックス効果があることが
杏林大学医学部精神神経科の古賀良彦教授の研究チームによって証明されました。
その効果はコーヒーの種類によって異なります。
コーヒーの種類で言うと、
グアテマラやブルーマウンテンはα波が多く見られ、
リラックス効果が高いことが証明されました。
反対にマンデリンやハワイコナはα波が少なく、
リラックス効果が低いことが分かりました。
ただ、脳を活性化し集中力を高める効果になると結果は全く逆で、
マンデリンやハワイコナのほうが集中力の効果が高いことが分かりました。
リラックス効果は、焙煎の方法によっても違ってきます。
浅煎りより深煎りのほうがリラックス効果が高いとされています。
また、1日2~4杯のコーヒーを飲む人は、うつになるリスクが
10%減少するというアメリカ国立衛星研究所の調査結果もあります。
ただし、うつ病を発症してしまうとコーヒーで治るわけではありません。
うつ病の人でコーヒーをたくさん飲む習慣のある人は、
かえって過剰摂取により、うつが悪化する可能性があるので、
注意する必要があります。
脳を活性化
コーヒーのカフェインは興奮剤の一種なので、脳を活性化するだけではなく
認知機能の低下防止にもなります。
毎日3~5杯のコーヒーはアルツハイマー病になるリスクを
65%減らすことは北欧の研究者の調査で報告されています。
ダイエット効果
1.カフェインの利尿作用による効果
コーヒーに含まれるカフェインには利尿作用があります。
利尿作用は身体に溜まった老廃物を排出してくれますので、
美肌効果が期待できます。
また余分な水分も排出しますので、足などのむくみの解消にもなります。
2.カフェインとクロロゲン酸が脂肪燃焼を促進する
カフェインは代謝を促進させる効果があります。
一つは、消化酵素であるリパーゼを活性化し、脂肪の燃焼を促進します。
もう一つは、血管の拡張作用により血行促進と代謝の向上効果があります。
クロロゲン酸はポリフェノールの一種で、脂肪の吸収を抑制するだけでなく、
溜まった脂肪を分解し減らしてくれます。
脂肪肝の予防
クロロゲン酸は脂肪の燃焼を促進するということを言いましたが、
脂肪の燃焼を促進してくれると脳卒中などの原因となる脂肪肝などの
予防にもなります。
アンチエイジング効果
コーヒーに含まれるポリフェノールの一種であるクロロゲン酸には
強力な抗酸化作用があります。
活性酸素を除去し肌や身体の老化を防ぐ効果があります。
ポリフェノールというとワインが思い浮かびますが、
コーヒーにも同じような効果があるので、
自分の好みに合ったほうで摂るようにすればいいかもしれませんね。
肝臓にいい
コーヒーに含まれるクロロゲン酸は強い抗酸化作用があり、
肝機能の低下を抑えてくれます。
アルコールを飲んだ時の肝機能の低下も抑えることが分かっています。
コーヒーを1日1杯以上飲む人は、肝硬変を発症するリスクが20%減少し、
2杯以上だと肝がんになるリスクが40%減少することが分かっています。
糖尿病予防
こちらもクロロゲン酸の効果なのですが、
クロロゲン酸は血糖値を下げる効果があるので、
糖尿病を発症する可能性を減らすことが出来ます。
腸管免疫力が上がる
腸管免疫とは
ご存知の通り、腸管の主な働きは消化吸収です。
しかし免疫機関としても重要な働きをしています。
口から入った病原菌などは腸などから体内に侵入します。
これらの病原菌などから身を守るため、人間の体の中で最大規模の免疫器官が
腸管に集まっています。
参考サイト: 腸管免疫|用語集|日本ビフィズス菌センター
ガス抜きをしていないコーヒー焙煎豆には、腸管免疫力を高める効果があります。
コーヒー豆にはもともとガス=炭酸ガスが含まれています。
市販の缶コーヒーなどは炭酸ガスにより内圧が膨張して缶が破損しないように
ガス抜きをしてあるので、効果があるとされる香気成分ピラジンが
少なくなってしまっています。
コーヒーに含まれるピラジンは免疫抗体の分泌に有効であると共に
血流も改善する効果があります。
二日酔い予防
二日酔いの原因は肝臓がアルコールを分解するときに出来るアセドアルデヒドです。
アセドアルデヒドは脳の血管を拡張しズキズキとした痛みを起こします。
コーヒーに含まれるカフェインは利尿作用がある為、
アセドアルデヒドを早めに体外へ排出できる可能性があり、
お酒の後のコーヒーは二日酔いの予防に効果が期待できます。
コーヒーの効能
注意すべきことも理解して健康になろう!
デメリット
コーヒーは適量を飲んでさえいれば、デメリットはほぼ現れません。
過剰摂取によるところが多いようです。
ただし、コーヒーアレルギーなどもあるので、
気になる人は病院で検査ができます。
飲み過ぎには注意が必要
利尿作用によるデメリット
・利尿作用によるカルシュウム排出で骨粗しょう症のリスクがあります。
・利尿作用による鉄分排出で貧血になることもあります。
<利尿作用によるデメリットは防げます>
コーヒー1杯、約150mlにカフェインは60㎎含まれています。
利尿作用によるデメリットは1日のカフェイン量を400㎎以上摂ると
起こりやすいとされています。
なので、1日に飲む量を6杯程度にすれば、
利尿作用によるデメリットは防ぐことができます。
ただし、個人差はあるので、自分にとっての適量を
把握することは必要です。
また飲み過ぎは頭痛の原因になることもあるので、注意が必要です。
依存症の危険性
カフェインは興奮物質なので長期的な依存症の危険性を含んでいます。
ホルモンバランスが崩れたり、慢性的な疲労や吐き気、頭痛などの症状が出ます。
また不安感などの精神面での障害の原因になる可能性もあります。
自分にとっての適量を把握し、守ることが必要ですし、
そのような症状が気になる人は一度病院で診てもらうのもいいかもしれません。
口臭の原因になることも
コーヒーによる口臭も過剰摂取によるところが多いようです。
コーヒー豆の細かな微粒子が舌の表面に付着すると、それが口臭の原因になります。
対策としては、過剰摂取をしないこと。
それでも気になるようでしたら、歯磨きや舌ブラシなどで口内を清潔に保ちましょう。
コーヒーアレルギー
コーヒーは刺激物なので、胃もたれの他、吐き気や体調不良、手の震え、
自律神経の乱れなどの反応を起こす人もいるようです。
コーヒーを飲んで気分が悪くなる人はアレルギーを疑ってみてもいいかもしれません。
病院で検査もしてくれますので、気になる人は行ってみるのもいいかもしれません。
妊婦さんはカフェインが大敵
コーヒーにはカフェインが多く含まれています。
その量は紅茶よりも多く、妊婦さんは飲まないほうが賢明です。
とくに妊娠初期はやめたほうがいいでしょう。
詳しくはこちらの記事をご覧ください↓
コーヒーの効能
注意すべきことも理解して健康になろう!
まとめ
普段何気なく飲んでいるコーヒー。
あの香りには人をリラックスさせる効果やいろいろなメリットがあったんですね。
だけど、あくまで刺激物、興奮物質なので、量はほどほどに、
そのメリットや効果を享受しつつ楽しみたいものです。
紅茶の種類と特徴についてはこちらの記事をご覧ください↓
夢を叶える手帳についてはこちらの記事をご覧ください↓
室町諭